日経新聞より、九州電力がガス自由化に向けての戦略です。
九州電力は来年4月から始まるガス小売りの全面自由化に向けて、7月に従来のガス小売推進グループをガス営業部に昇格させます。部長職を置き、担当社員を現在の8人から20人体制へ段階的に大幅に増やす事を考えております。都市ガス大手の西部ガスより割安な料金プランを、福岡市と北九州市で展開する予定です。電力及びガスの全面対決を姿勢を固めております。
家庭向けのガス小売りの参入地域は福岡市と北九州市で、九州電力は北九州市に自前の液化天然ガス(LNG)基地「北九州エル・エヌ・ジー」を持ち、福岡市と北九州市では西部ガスのガス導管を使ってガス小売りができます。
新規参入業者は「託送料金」と呼ばれるガスの導管使用料を支払う必要があります。西部ガスは、7月にこの託送料金を経済産業相に届け出ます。
九州電力は社員のガス使用量と料金を調査して分析を進めてきました。託送料金の公表後、九州電力はガス料金の価格設定を詰め、電気とのセット割引などを用意して割安な料金を提供する予定です。西部ガスの料金は全国でも割高なため、九州電力は新規顧客の獲得の余地が大きいとみております。
全面自由化後は家庭や店舗内のガス機器の保安は小売業者が責任を持つ必要があります。九電は外部委託をしてガスの保安体制を敷き、ガス営業部が枠組みを整え、各営業所がショッピングセンター内にブースを設ける「1日営業店」などを通じ加入を推進します。
来年、九州は九州電力と西部ガスの一騎打ちとなります。
このところの日経平均株価の下落で九州電力の株価は年初来安値近辺まで下げております。今年は我慢の年で、来年はガス自由化で攻勢をかけて行くのではないでしょうか。数年の長期保有を考えて、仕込んでおくのもいいかもしれません。
しかし、イギリスのEU離脱が現実のものとなった場合、日経平均株価は下落すると思います。もう一段の下げがあるかもしれませ。参考程度に
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