4月からスタートした一般家庭の電力自由化。
スタート前には約300社が新電力の小売事業者として登録がありましたが、どんな会社が人気なのでしょうか。
日経新聞に、新電力の顧客獲得状況が掲載されていたので、チェックしてみます。
契約数を伸ばすエネルギー大手
エネゴリラのCMで有名な、エネルギー大手のJXエネルギーは、10万件以上。
東京ガスは、30万件以上の契約を獲得したとのことです。
JXエネルギーの強みは、電力使用量によっては従来より1割程度安い料金になるところ。また、東京ガスはガスとのセット販売を、店舗で来客をまつだけではなく、訪問営業で料金を丁寧に説明したところが数字に結びついているようです。
店舗で使えるポイントサービスがうけてのびる東京急行電鉄系
また、東京急行電鉄系の東急パワーサプライは4万3000件を獲得しました。鉄道や商業施設との連携が功を奏したようです。
東急パワーサプライは、7月から「猛暑日」に東急線を利用した契約者に、系列商業施設で使えるポイントをサービス予定。乗客が減る暑い日中の鉄道利用を促し、電力契約の拡大にもつなげる一石二鳥の計画です。
伸び悩む通信会社の電力販売
一方、携帯電話とセット販売しているソフトバンクは苦戦しているようです。大々的に広告を打ったわりには、電気に関心を示す来店客が少ない模様。
携帯・スマホの2年縛りで、契約更新月以外の解約で痛い目にあったユーザーも少なくなく、まとめてセット契約するメリットよりも、セット契約の複雑さに、どこかに落とし穴が潜むのではないか、と疑心暗鬼になって様子見の人も多いかもしれませんね。
経済産業省に小売事業者として登録した約300社のうち、実際に小売りを始めたのは50社程度。その大半が契約数1万件に達していないとのことです。早くも新電力会社が淘汰されつつあるようです。
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