日経新聞より、
ソフトバンクは7月にも家庭向け電力小売りを全国に広げます。東京電力ホールディングスと組んで関東と中部、関西では4月から始めていたが、新たに北海道電力や北陸電力など電力大手4社と提携します。スマホとのセット割引での顧客開拓を目指します。新電力の参入は都市部に集中しがちだが、ソフトバンクが範囲を広げることで地方でも自由化の恩恵が広がる予定です。
7月以降に北海道や北陸、中国、九州など沖縄を除くほぼ全国で新たに電力小売りを始めます。北海道電力や北陸電力のほか、中国電力や九州電力などに提携を申し入れており、各社が発電した電力を管内で売る方針です。
料金や販売条件の交渉を詰めているところです。東北では東電HDの電力を売る方向で検討します。電力大手との提携先を広げ、電力小売りの全国展開で先行するKDDI(au)を追い上げます。
ソフトバンクは東電HD傘下の小売会社と東電管内に加え、中部電力や関西電力の管内でも電力を販売してきました。スマホや固定通信と電力をセットで契約すると通信料を月に最大300円割り引いており、これが全国に拡大する時のモデルになります。地域により異なるが、3~4人世帯で月の支出が5%ほど減る可能性があります。
ソフトバンクの携帯電話の契約者数シェアは、関東では約3割あるが、北海道や九州などは2割程度と首位NTTドコモの半分以下にとどまっています。
全国に約2600カ所ある携帯電話の販売店網を活用し、家庭向け電力で圧倒的なシェアを持つ各地の電力大手と組んで地方のシェアを引き上げる考えです。ソフトバンクは新興企業との提携や育成による事業拡大が目立つが、電力小売りでは「保守派」と組みます。
電力大手はソフトバンクの割安なサービスを利用して既存顧客のつなぎ留めを狙っています。例えば電気料金が割高な北海道では、4月の電力小売り自由化に合わせて参入した地元のガス会社や流通企業系の新電力に顧客が流出しています。1日時点で家庭の新電力への切り替え件数は2万件に達しています。
まだ、ソフトバンクのホームページでは今回の記事のお知らせがありません。
これから充実していくのでしょうか。北陸電力との提携協議のプレスリリースはあります。
今後も大手企業の連携が水面下で行われるようです。来年のガス自由化もあり、どの企業と手を組みか楽しみです。
提携話で株価も上がります。目が離せません。
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