四国電力の伊方原子力発電所一号機廃炉決定へ

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NHKニュースによりますと、

四国電力は愛媛県伊方町にある伊方原子力発電所の3基の内、来年で運転開始から40年になる1号機について、廃炉にする方向で調整を進めています。これは、再稼働するために新たな安全対策費用が多額になるためで、近く取締役会で正式決定する予定です。

伊方原子力発電所1号機は、昭和52年9月30日に運転を開始した四国電力最初の原子力発電所ですが、福島第一原発の事故を受けて、5年前の平成23年9月に定期検査に入ったまま運転を停止していました。

原発を再稼働させる場合、電力会社は原発事故のあとに作られた規制基準に適合させる必要があり、新たな安全対策には多額の費用がかかります。さらに、原発の運転期間は原則40年とされ、例外的に延長する場合は特別な点検を実施することが義務づけられていることから、コストがさらにかかることが見込まれます。

運転開始からおおむね40年がたつ原発では、九州電力の玄海原発1号機や関西電力の美浜原発の1号機と2号機などの廃炉が決まっていて、伊方原発1号機は6基目となります。
また、伊方原発では、現在、3号機で再稼働に向けた手続きが進められていて、四国電力は25日、再稼働への最終段階となる「使用前検査」を原子力規制委員会に申請することにしています。

伊方原発1号機は1977年営業運転を開始して来年で40年です。2号機は1982年営業運転開始で今年34年目になります。3号機は1994年営業運転開始で今年22年目となり、比較的新しい部類でしょう。四国電力発電設備容量における伊方原発の割合は2割程度であり、再稼働しなくても電力供給には影響なさそうです。

しかし、発電単価を下げるためには原発の再稼働が必須と考えているようで、3号機は7月再稼働を目指しています。

 

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