家庭向け電力小売り事業に参入する新電力の中で、新たな取り組みをする企業が存在します。
「顔の見える発電所」を掲げる「みんな電力」が面白そうです。
「顔の見える発電所」のコンセプトは電気の産地やつくり方、関わる人々の想いといった、発電所の“顔”が見えるサービスを提供し、自分のお気に入りの発電所を「応援」することで、その発電所に電気料金を支払うことができますと謳っています。
実際には、応援したい発電所を選択すると、その発電所に払った電気料金の一部(基本料金の一定割合金額)が支払われるようです。寄付や募金など特別なことをしなくても、電気を使うだけでお気に入りの発電所を応援することができます。
みんな電力株式会社は4月から試験的に家庭向けの電力小売り事業に参入しました。第1期試験サービスは限定数に達したため募集は終了しましたが、第二期試験サービスは募集しているようです。第二期試験サービスの供給予定は6月です。
供給エリアは東京都 神奈川県 埼玉県 千葉県 茨城県 栃木県 群馬県 山梨県 静岡県(富士川以東)で、残念ながら離島、オール電化住宅、高圧一括受電の集合住宅にお住まいの方は、ご契約いただけません。
電力料金は「スタンダードプラン」一種類のみです。(第1期試験サービス時の例です。第二期試験サービスから変更される場合があるそうです。)基本料金は月々830円、1kWh当たりの単価は23.7円です。300kWh使用した場合の料金は7940円で、東京電力より200円程度安価になります。
農業製品のように生産者のこだわりや思いを消費者に伝える手法が当たり前になってきていますが、電気に当てはめるとは面白い試みだと思います。再生可能エネルギー発電が広がれば、原発再稼働しなくてもよくなるかもしれません。
一般消費者が発電方式を選択できる時代が来るのでしょうか。
楽しみです。
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