あなたは再生可能エネルギーを選びますか、地方の取り組み

はみだし日記

電気の品質はどんな発電方法でも同一です。

しかし、一般家庭向け電力自由化で環境にやさしい発電方法の電力しか使わない方が増えるかもしれません。

(1)北海道十勝郡士幌町の牧場でバイオマス発電

士幌町は人口が6200人余りで、酪農が盛んな町です。町では「しほろ牛」や「ジャガイモ」などを推しています。

士幌町農協は4月から、関連会社を通じて同町内の牧場にあるバイオガス発電施設でつくった電気を購入し、農協の事務所やAコープ店舗などの農協施設に供給します。経済産業省資源エネルギー庁などによると、農協やその関連団体が電気の小売りを行うのは道内初。全国でも珍しいという。

関連会社の「エーコープサービス」(士幌町)が今月25日、経産省の小売り電気事業者に登録されました。

同農協によると、バイオガス発電の方が従来の北海道電力より安く電気を調達できるといい、所有施設のコスト削減を図ろうとしています。また、畜産が盛んな地域として家畜ふん尿を原料とするバイオガス発電を活用して、地域の再生可能エネルギーを地域で活用する「電力の地産地消」にもつなげる狙いです。

電力は町内の酪農家8戸が運営しているバイオガス発電施設8基から購入し、Aコープのほか麦の乾燥施設など18施設に供給する。契約電力は計約700キロワットで、余った電力は新電力のF―Power(エフパワー、東京)に販売する。

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(2)北海道ガス再生可能エネルギー4割目指す

一般家庭向け電力販売に参入する北海道ガスは28日、紋別市で12月に稼働予定の木質バイオマス火力発電所(出力5万キロワット)から電力を購入する方針を明らかにしました。北海道ガスは同バイオマス火力発電所を基幹電源とする方針です。これにより、販売する電力のうち再生可能エネルギーの比率を4割に高め、環境意識の高い顧客層の取り込みをねらっています。

すでに北海道ガスは、王子製紙の水力発電所(後志管内ニセコ町)や、苫小牧で建設中の木質バイオマス発電からの電力調達を決定しています。水力や木質バイオマスは、再生可能エネルギーの中でも太陽光や風力に比べて天候に左右されず安定して発電できる利点があります。

 

バイオマス発電は再生可能エネルギーの中で、安定して電力を供給できます。課題は安定して燃料を確保できるか、そして発電コストを安くできるかでしょう。将来的に、LNG火力発電並みにコストが下がれば、電源構成が大きく変わり原発に頼らなくてもいいかもしれません。

再生可能エネルギー普及は地方が率先して実施しているようです。

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