首都圏で攻勢を強める東京ガス、今後の株価を予想します。
これはあくまでも私の予想ですので、参考程度でお願いします。外れても責任は負えません。
(1)2015年度の見通し
1月29日発表の第三四半期決算説明会資料より、2015年度は売上高1兆8950億円、営業利益1880億円、経常利益1810億円、当期純利益1220億円を見込んでいます。2014年度と比較しますと、売上高で3975億円の減少ですが、営業費用がそれ以上減少したため、営業利益163億円、経常利益129億円、当期純利益262億円増加しております。
減収増益の原因は、LNGガスなどの原材料費の低下が大きいと考えられます。
(2)2016年度の見通し
来年度の見通しですが、経済紙によると売上高1兆8000億円、営業利益1200億円、経常利益1200億円、当期純利益900億円を予想しております。
減収減益の予想の根拠は、原材料費の低下の恩恵が薄れるためですが、もし、原油価格があまり上がらなければ今期に近い利益になるかもしれません。
また、電力自由化による収益増はあまり寄与していません。
利益は減りますが、配当は2015年度と同額を予想しております。
(3)2020年度へ向けて
東京ガスは2020年度に向けて、純利益の構成おけるガス事業の割合を小さくする計画をしております。
来年4月からのガス自由化により、今後5年間で家庭向けのガスシェアが1割程度減少することを見込んでおります。しかし、ガス全体の販売量は工業用や発電用で伸びると予想しており、12%増を見込んでおります。
一般家庭向け電力自由化によりシェアの拡大を目指しており、2020年度には首都圏の1割のシェア獲得を目指しております。それに伴い、自社発電能力も170万kW増の300万kWにする事を目指しています。
(4)東京ガスの株は買いか?
東京ガスの株価は3月25日終値で526.6円です。配当金は年々増加しており、現状で2%程度です。年初来安値が489円、高値が805円です。日経平均株価が上がるのが前提ですが、600円程度になってもおかしくないと思います。
電力自由化で収益が伸びるか、ガス自由化でシェアをどれくらい奪われるか。しかし、ガス自由化により他地区へ打って出ることも考えられるので、シェアを伸ばすことも考えられます。
私も検討します。
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