マンションの共用部の管理、特に管理費の面で苦労している管理組合が多いと思います。厳しい予算の範囲でマンション共用部の維持管理をするために、いろいろな施策大変ですね。
今回は、20室ほどのファミリー向け分譲マンション共用部の電力について参考事例をみてみます。
現在、東京電力管内にあるマンション。4月からの全面電力自由化ということで東京電力、東京ガス、オリックスに見積もり依頼しました。
現状のマンション共有部分の電気料金は、年間で55万円程度です。
(1)東京電力「ビジネスパック2年割」
東京電力は「ビジネスパック2年割」。
このプランは2年契約することで契約電力に応じて月々割引額が決まります。電灯(一般家庭向け)+動力(主にエレベーター)の契約になります。電灯は10Aまたは1kVAごとに月々54円、動力は1kWごとに月々54円割引されます。
例えば、電灯はスタンダードSプラン60A、動力は10kWの契約をすると、年間で
電灯で6☓54☓12=3,888円、
動力で10☓54☓12=6,480円、
合計10,368円割引されます。
このプランですと、電気料金単価が変わっても割引されるため、結構お得なプランかと思います。
(2)東京ガス「ずっともパック割」
東京ガスは「ずっともパック割」。
料金シミュレーションはネットで簡単にできないようで、個別に計算するようです。今回のシミュレーションでは、現在の電気料金より15,000円程安い見積もりを提示しています。
(3)オリックスの見積もり
オリックスのプランには、ネーミングがないようです。2年契約で年間8,500円程安くなります。しかしプラン名がないとパンチ力に欠けるような印象がありますね。
今回の件では、結果、東京電力に決めたようです。早割りがあったのもひとつの決め手かもしれません。
マンション共用部の電気料金を削減するためには、電力各社に見積もりを取り安いところを採用することも一つの策です。また、照明関係をLEDにすることも検討してはいかがでしょうか。20室程度の小規模マンションでも年間で電気料金が10万円近く削減されました。それから、電球の交換がなくなり、消耗品の費用が2万円程度削減されました。
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