電力市場の価格が下落している、1年前より40%安い

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4月からの電力小売り自由化を目前にして、このところ卸電力市場の電力価格が下落しています。

2016年2月の月間平均価格は1kWh7.7円前後で、1年前と比較して40%安くなっています。

3月に入っても下落傾向で下図は本日(2016年3月8日)の約定料金のグラフです。

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グラフを見ると1kWhあたりほぼ7.5円を下回る水準で取引されています。

今年の2月は昼間の電力使用量が多くなる午後1時~4時(ピーク時間)でも、1kWhの価格が10円以上になった日が1日だけでありました。通常ですと、2月は暖房需要が多くなり、ピーク時間での電力価格は上昇しやすい傾向があります。昨年2月は、ピーク時間の電力価格は10円以上でありました。

海外から輸入する燃料費の価格が卸電力価格に反映されているそうです。実際、火力発電所の主力燃料であるLNG(液化天然ガス)の価格は東日本大震災当時の4分の1になっています。

現在、九州電力の川内原発の稼働や太陽光発電の増加、暖冬の影響もあり電力が余っている状態です。

東日本大震災の直後では卸電力価格が1kWhあたり30円以上でしたが、現在では大震災前の水準に戻っています。

ある新電力関係者は今の卸電力価格なら価格競争に十分耐えられると話しているそうです。

今のところ卸電力市場経由での電力売買シェアは2%程度です。4月以降、卸電力市場のシャアが伸びることが予想されます。

電力料金が安くなることは一般消費者にも恩恵がありますが、製造業にも多大な利益をもたらします。日本の産業にも好影響を与えて、景気が良くなるといいですね。

 

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