電力とガス自由化により、九州で一騎打ちする九州電力と西部ガスの株はどうよ?

一般家庭向け電力小売り自由化はガス会社に有利です。ガス会社はガスと電気のセット売りで新規市場に乗り出せるからです。しかし、来年4月からの一般家庭向けガス小売り自由化により、ガス会社が守勢に回ることになりそうです。

九州地区では九州電力と西部ガスの動きに注目です。

(1)九州電力対西部ガス

社会インフラ産業では規模が大きい企業が有利です。九州電力は今年度、一般家庭向け電力シェアはどれくらいの割合か予想がつきませんが、落ちることが予想されます。一方、西部ガスは電気とガスのセット販売で九州電力のシェアを食うことが期待されます。しかし、都市ガスの原料である液化天然ガスは火力発電燃料でもあり、九州電力は西部ガスより多く調達しています。来年の一般家庭へのガス自由化により、大手電力会社は新規参入してきます。その場合、ガス料金がどれくらい安くなるかが焦点となるでしょう。

日経新聞の報道によると、水面下で動きがあるようです。九州電力にとって、今までオール電化を推奨しても断れればそれまででしたが、来年からはガスと電気のセット販売も売りにできます。

九州電力の電力料金は全国で2番目に安いそうです。一方、西部ガスのガス料金は東京ガスの50%増しだそうです。

LNG調達量が多ければスケールメリットで安く調達できます。

どちらが勝つか?

(2)今の株価は

4月1日の日経平均株価は終値で600円近い大暴落で終了しました。ほとんどの株が値下がりしました。九州電力も西部ガスも前日比4%以上の下落でした。

どちらの株価も過去一年で見ると底値に近いです。今年日経平均株価が15,000円を割った時の値に近いです。日経平均株価の動きに注意が必要ですが、西部ガスは買ってもいいかもしれません。九州電力は前期の配当が決まっておらず、また今期もどうなるかわかりません。九州電力はお奨めしません。しかし、株価は将来の企業の値段と言ってもいいと思います。一般家庭へのガス自由化により、九州電力が躍進する可能性もあります。それを考えると、今のうちに仕込んでおくことも手です。ちょっと怖いので、私は買いません。

 

 

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