電力自由化で迎え撃つ東京電力が2月7日発表した新料金プランによると、3月末までに2年契約を結ぶと、実質的に最大約5%割り引きが適用され、2年で2万9300円相当安くなるとのこと。
ただ、これは、電力をたくさん使う家庭が対象で、一般的な標準的なプランでは、年約1000円相当の割引になり、割引率は約1%にとどまるようです。
割引ばかりがクローズアップされていますが、「2年割」には、違約金も発生します。
しかも、携帯・スマホ同様、2年ごとの自動継続で、契約更新月があります。
東京電力の新プランの内容と、解約時にかかる金額、違約金などを調べてみました。
東京電力の新料金プランは8種類+1
4/1以降の東京電力の新プランはスタンダードS/L/X、プレミアムプラン、夜トクプラン、スマートライフプラン(オール電化向け)と、の協議により基本料金が決定する動力プランがあります。
スタンダードプラン
時間帯による 単価差なし。 使用量に応じ た二段階料金。
スタンダード S
アンペアブレーカ契約。60アンペア までのユーザー向け。
スタンダード L
ユーザー取り付けのブレーカによる 契約。6kVA以上のユーザー向け。
スタンダード X
スマートメーターによって計測され た30分ごとの使用電力量を使って、 過去1年の使用実績から基本料金を 決定。
プレミアムプラン
電力量料金が400kWhまで定額、400kWhを超えると割 安になる単価設定。使用量の多いユーザー向け。付帯 サービス、先行予約特典あり。
スマートライフプラン
夜間蓄熱式機器1kVA以上の設置が条件。昼間料金はス タンダードプラン並みで午前1時~午前6時までの夜間 料金が割安。オール電化のユーザー向け。住宅設備故障 修理サービス付。
夜トクプラン
夜トク 8
午後11時~翌午前7時までの夜間料金を割安に設定。夜 間の電気使用量が多いユーザー向け。
夜トク 12
午後9時~翌午前9時までの夜間料金を割安に設定。夜間 の電気使用量が多いユーザー向け。
動力プラン
東洋電力とユーザーとの協議により基本料金決定。スタンダ ードプランと併せての2年間契約「ビジネスパッ ク2年割」あり。
2016年4月1日以降新規受け付け廃止の東京電力プラン
おトクなナイト8、おトクなナイト10、電化上手、ピークシフトプラン、夜得プラン、 朝得プラン、半日お得プラン、土日お得プラン、おまとめプラン、深夜電力、 融雪用電力、農業用低圧季節別時間帯別電力、低圧蓄熱調整契約
2016年4月1日以降も継続する東京電力既存プラン
定額電灯、公衆街路灯、従量電灯、臨時電灯、低圧電力、臨時電力、農事用電力
東京電力新プランの注意点
東京電力新プランの支払方法
支払い方法は原則として口座振替、クレジットカード払い。
振込票による支払いも希望により選択できるが、有料(216円/月)。
検針票
新しい料金プランには、検針票をWeb化。紙の検針票を 希望する場合は有料(108円/月)。
解約手数料・解約違約金
新しい料金プランは、解約時に原則として解約手数料が540円かかります。
この「解約」というのは、東京電力を利用していても、たとえば、申し込み窓口を東京電力からソフトバンクに変えた場合も、「解約」となります。
2年割は自動更新。更新月以外は解約違約金が
東京電力の新プランの2年割は、スマホや携帯の2年割と同様、2年ごとの自動更新で、更新月以外に解約すると「解約違約金」が発生します。
更新月
22か月~24か月目
4月に契約した人の更新付きは2年後の2月~4月となります。
更新月まえに、契約者あてに通知が届くとのことです。
解約違約金
2年割、1年割プランでは、更新月以外に解約する場合、原則として、違約金が発生します。
解約時には、解約手数料540円+違約金がかかります。
2年割の場合の解約違約金
5,000円
1年割(スタンダードプラン)の場合の違約金
3,000円
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