いい部屋ネットを展開する大東建託が電力小売り事業に参入します。
3月22日、大東建託は運営する賃貸住宅向けに電力料金から一定の割引をする新サービス「いい部屋でんき」を展開すること発表しました。サービス開始時期は2016年5月9日からです。
(1)いい部屋でんきの3つのメリット
メリット1
「いい部屋でんき」は、大東建託グループが管理する賃貸住宅向けに提供する電力サービスです。 家賃と電気代を合算してお支払いいただける「おまとめサービス」を利用すれば、お手持ちのクレ ジットカードで支払える等、便利でお得です。
メリット2
電気の使用量が比較的少ないシングル向けのお部屋のことも考慮し、地域の電力会社の従量電 灯料金テーブルから一定の割引率(北海道、東京、中部、関西、中国、四国電力管内は5%、 東北、北陸、九州電力管内は3%)の料金単価をご用意しました。
メリット3
サービスの対象は、北海道電力から九州電力までの全国の電力会社管内で提供します。
※沖縄電力管内は除きます。
(2)大東建託の事業
大東建託は、節税対策などで賃貸住宅を土地オーナーに提案し、賃貸・仲介・管理・家賃保証まで一貫したサービスを実施しています。グループ会社に大東エナジーを有し、同社が電力関係の事業を実施します。
財務内容ですが、他の不動産会社と比較して有利子負債が非常に少ないです。三菱地所や三井不動産などは売上高以上の有利子負債があります。
今回の電力事業参入より売り上げがさらに伸びるよう期待しております。
3月22日の株価の終値ですが、16,280円とたいへん高いです。今年に入ってからも凸凹がありますが、日経株価が低迷する中上昇基調です。配当利回りは2.45%でまあまあいい方です。しかし、現状の株価は純資産に対して4.97倍(PBR)もあります。仮に倒産して資産を株主にすべて与えても、株価の約1/5しか戻ってきません。他の不動産会社は概ね2倍以内なので、大東建託の株価は割高と言えます。
2016年3月期は業績がいいので株価が伸びていますが、今後は判りません。13,500円以下になれば買ってもいいと思います。しかし、最低単元でも1,628,000円の資金が必要です。ちょっと手を出しにくい株です。
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